
いじめ問題を前にすると、
「何をすればいいのかわからない」
と感じる大人は多い。
しかし、大人の関わり方次第で、
子どもが追い詰められるか、救われるかは大きく変わる。
ここでは、保健医療の視点から、
今すぐできる関わりを整理したい。
① 事実より先に「気持ち」を受け止める
子どもがSOSを出したとき、
大人が最初にやりがちな失敗は「事実確認」だ。
何があったの? 本当なの? あなたにも原因があるんじゃない?
これは、子どもの心を一気に閉ざす。
まず必要なのは
「つらかったね」「話してくれてありがとう」
という気持ちの受容だ。
② 解決を急がない
大人は早く「終わらせたい」。
でも子どもに必要なのは、
安心できる時間だ。
泣いていい 何度同じ話をしてもいい 気持ちが揺れてもいい
回復は一直線ではない。
③ 大人が「必ず守る」と言葉で伝える
子どもは、
「どうせ助けてもらえない」
と感じた瞬間に絶望する。
だから、大人ははっきり言う必要がある。
あなたを守る
ひとりにはしない
何度でも助ける
これは、甘やかしではない。
命を守る行為だ。
④ 専門職につなぐことをためらわない
眠れない
食べられない
自分を責め続ける
これらは「気のせい」ではない。
カウンセリングや医療、相談機関は、
弱さの証明ではなく、回復のための手段だ。
⑤ 加害側の子どもにも「立ち直る道」を用意する
加害行為をした子どもにも、
学び直す機会 支え 見守る大人 が必要だ。
罰だけで終わらせると、
同じことは形を変えて繰り返される。
⑥子どもを守るのは、大人の責務と自覚する
いじめをなくす責任は、
子どもではなく、大人にある。
社会の中で、
子どもを守る覚悟を持つこと。
それが、次の被害者を生まない。
最後に
いじめ対応は、あくまで目の前の問題解決に過ぎない。
幼少期からの親や私たち大人たちの関わり、知識を持ち、愛情を与え、温かく見守る地域社会の体制が最も重要である。
※このブログでは、
いじめ・炎上・子どもの心の問題、子どもの健やかな育ちのために必要な親や大人の責務ついて、
保健医療の専門的視点から考えています。
誰かを責めるためではなく、
大人が知り、考え、行動するための場所です。
〈プロフィール〉
保健医療分野に携わってきた専門職。
子ども・家族・地域の健康や心の問題に長く関わってきた。
このブログでは、SNSの炎上や社会問題を、
感情論ではなく、専門的視点から冷静に考えることを目的としている。
誰かを断罪するためではなく、
大人が知るべきこと、考えるべきことを言葉にしていきたい。
※特定の個人・事例を批判、擁護する意図はありません。









